久島山頂部のニホンザルとニホンジカの占有率の季節変化

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タイトル別名
  • Seasonal changes in occupancy of Japanese macaques and sika deer in the summit area of Yakushima

抄録

<p>哺乳類の環境適応を調べるうえで、気温の逓減によって様々な植生が成立する山地は、異なる環境おける哺乳類の生態を容易に比較できるため重要である。屋久島は標高1,936mの山岳島で、標高1,700m以上の山頂部はヤクシマヤダケ(Peseudosasa owatarii) が優占するササ原で特殊な環境である。すべての標高帯でニホンザル(Macaca fusucata yakui:以下サルと略)とニホンジカ(Cervus nippon yakushimae:以下シカと略)が生息しており、ササ原を利用するサルとシカの食性は非常に限られることが予想される。本研究は植物の消化能力が異なる単胃動物のサルと復胃動物のシカで、屋久島山頂部の各標高帯の占有率の季節変化を比較する。 サルとシカの食物となるヤクシマヤダケは2015年8月から2016年11月の期間で半月に1回の頻度で部位ごとに在不在を確認し季節変化を調べた。 サルとシカの採食物は直接観察で確認した。2015年8月から2018年4月まで自動撮影カメラを標高1,400mから1,936mの間に計27台設置し、サルとシカを撮影した。また、2015年8月から2016年11月まで同標高帯の登山道上で約半月に1回の頻度でルートセンサスをおこない、サルとシカの目視・音声を調べた。 これら集めたデータからサルとシカの各標高帯の占有率を各月ごとに算出し比較した。占有率を算出するのに統計ソフトPresenceを用いた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390850733129754112
  • NII論文ID
    130008029202
  • DOI
    10.14907/primate.36.0_47_2
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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