高齢者の熱中症が室内で発症し得る室温のIoTを用いた観察研究

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タイトル別名
  • An observational study using the Internet of Things on causative room temperature of indoor heat stroke of aged people
  • コウレイシャ ノ ネッチュウショウ ガ シツナイ デ ハッショウ シエル シツオン ノ IoT オ モチイタ カンサツ ケンキュウ

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抄録

<p>Wet bulb globe temperature (WBGT) ≥28℃では熱中症患者が急増するとされるが,その算出は複雑で,一般家庭では通常の室温の方が室内熱中症予防の指標として利用しやすい.環境省は地球温暖化防止を念頭に推奨室温を28℃としているが,室内熱中症予防を目的とした推奨室温は明らかにしていない.本研究は,訪問看護利用中の65歳以上の患者の自宅において,室内熱中症予防に理想的な室温の決定を目的とした単施設前向き観察研究である.対象は59例で,中途脱落者は3例であった.Internet of Things制御のセンサーを各対象者の自宅に設置し,14日間5分おきに室温と湿度をモニタリングしWBGTを計算した.WBGT≥28℃になる割合は,室温26℃未満で0%,26℃台で18.4%,27℃台で38.9%,28℃以上で68.0%であり,室内熱中症予防の推奨室温は26℃未満が望ましいと推計された.</p>

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