スギ・ヒノキ間伐材の有効利用に関する研究

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タイトル別名
  • -空気清浄機への応用-

抄録

現在、スギ林及びヒノキ林から派生する間伐材の有効利用に関する研究を進めている。スギ、ヒノキ、マツ 類から抽出される精油分の活用は古くから知られており1)中でもヒノキ油は殺菌・抗菌作用として、あるいはアロ マセラピーとしての利用が活発である。本報では、材木自身をフィルター状に加工し、空気清浄機用パーツとして の適用を試みた。フィルターの目的は生活空間で発生する不快臭の除去で、実験では悪臭防止法で「特定悪臭物質」 にも指定されているアンモニア、アセトアルデヒド、硫化水素、メチルメルカプタン、トルエンの他、ホルムアル デヒド、酢酸等についての除去能力について検証した。結果は、特にアンモニア、アルデヒド類、酢酸等に対して 優れた徐去能力を有している事、さらにスギ材、ヒノキ材が持つ“かおり”は官能評価的な臭気中和能力にも優れ ている事が確認された。なお、除去試験の効果判定には簡易測定法である検知管法を採用し、臭気中和能力は官能 評価方法としての6段階臭気強度表示法及び9段階快・不快度表示法(臭気質評価)によって判定した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390850733130005632
  • NII論文ID
    130008029311
  • DOI
    10.24538/jhesp.41.0_211
  • ISSN
    24348007
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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