地域住民の認知症の人に対する態度とその関連要因

書誌事項

タイトル別名
  • Attitudes toward people with dementia and related factors among local residents
  • チイキ ジュウミン ノ ニンチショウ ノ ヒト ニ タイスル タイド ト ソノ カンレン ヨウイン

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説明

<p> 認知症になっても暮らしやすい地域づくりには,認知症の理解とともに地域のつながりが求められている.本研究は,地域住民における認知症の人への態度と,それに関連する要因を明らかにすることを目的とした.調査は東京近郊の市における40歳以上の男女9,099人を対象に,自記式調査票を用いた郵送調査を実施した.有効回答は2,530人であった.認知症の人に対する態度を因子分析した結果,「認知症への受容」「近隣からの遮蔽」「認知症介護への拒否」の3因子が抽出された.認知症の人に対する態度の下位尺度得点について,近隣関係を要因として一元配置分散分析にて比較した結果,「相談・助け合う人」が多い人ほど,認知症の人に対する「認知症への受容」が高く,「近隣からの遮蔽」と「認知症介護への拒否」が低い傾向がみられた.本研究では,認知症の人とその家族が地域で孤立しないよう,近隣で友好的な関係を構築することが必要であると示唆された.</p>

収録刊行物

  • 老年社会科学

    老年社会科学 42 (1), 30-38, 2020-04-20

    日本老年社会科学会

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