腹腔鏡下手術を行った完全内臓逆位症併存S状結腸癌の1例

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タイトル別名
  • A Case of Laparoscopic Surgery for Sigmoid Colon Cancer with Situs Inversus Totalis
  • 症例 腹腔鏡下手術を行った完全内臓逆位症併存S状結腸癌の1例
  • ショウレイ フククウキョウ シタテジュツ オ オコナッタ カンゼン ナイゾウ ギャクイショウ ヘイソン Sジョウ ケッチョウ ガン ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は81歳,女性.以前より完全内臓逆位症と診断されていた.検診で便潜血陽性を指摘され,近医にて施行した下部消化管内視鏡検査でS状結腸癌と診断された.胸部X線検査,胸腹部CTにて完全内臓逆位症を認めた.腹腔鏡下S状結腸切除術を施行した.術中所見では腸回転異常や血管奇形の合併は認められなかった.周術期合併症なく術後7日目に退院となった.病理組織学的にはpT2,N0,M0,stage Iと診断された.完全内臓逆位症における手術では術中の解剖学的位置関係の誤認に注意が必要であるが,解剖学的位置が左右鏡面像となることを十分認識することで安全に腹腔鏡下手術を施行することが可能であった.</p>

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参考文献 (4)*注記

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