一時的ストーマを造設した患者の配偶者の困難な経験

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  • Difficulties experienced by partners of patients with a temporary stoma

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抄録

<p> 本研究は、一時的ストーマ造設患者の配偶者の困難な経験を明らかにすることを目的に、一時的ストーマ造設患者の配偶者5名に半構成的面接を行い、質的記述的分析を行った。その結果、《ストーマ造設患者の配偶者としての困難な経験》、《生命危機を予感させる患者の配偶者としての困難な経験》、《生活者としての困難な経験》の3つのカテゴリーが抽出された。《ストーマ造設患者の配偶者としての困難な経験》は、〈ストーマや排便の形態が受け入れがたい〉、〈ストーマがほかの家族の目に触れないよう気を遣う〉、〈装具の装着が上手くいかない〉、〈ストーマ周囲の皮膚トラブルに悩まされる〉などの6つのサブカテゴリー、《生命危機を予感させる患者の配偶者としての困難な経験》は、〈患者の死を意識してしまう〉、〈検査・手術結果が判明するまで気持ちが落ち着かない〉、〈術後も再発を気にしつづける〉の3つのサブカテゴリーから構成された。《生活者としての困難な経験》として、〈患者以外の家族の世話をしなければならない〉経験が語られた。看護職者は、これら3つの側面を合わせもつ者として、一時的ストーマ造設患者の配偶者を捉え、支援する必要性があることが示唆された。</p>

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