書誌事項
- タイトル別名
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- Relationships between sports-related activities and self-rated health: sports participation, watching sports, and volunteering to support sports
- スル ミル ササエル スポーツ カツドウ ト シュカンテキ ケンコウカン ノ カンレン
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説明
<p>目的:スポーツを「する」ことによる健康効果は多く研究がなされているが,「見る(スポーツ観戦)」「支える(スポーツボランティア)」スポーツと健康に関する研究はほとんどなされていない。本研究の目的は「する」「見る」「支える」スポーツ活動と健康の関連を明らかにすることである。</p><p>方法:スポーツライフ・データ2006を用いて,スポーツ実施,スポーツ観戦,スポーツボランティアと主観的健康感の関連を検討した。この調査では,この1年間のスポーツ活動の有無(スポーツ実施,スポーツ観戦,スポーツボランティア),主観的健康感,性,年齢,body mass index,職業,家族構成,歩行時間を尋ねている。主観的健康感(健康群=1,非健康群=0)を従属変数,スポーツ活動を独立変数としたロジスティック回帰分析を行い,オッズ比と95%信頼区間を求めた。調整因子として年齢,body mass index,職業,家族構成,歩行時間を用いた。</p><p>結果:スポーツ実施者の主観的健康感は,実施していない者と比べて,男性で2.44倍(95%信頼区間: 1.75-3.40),女性で1.88倍(1.37-2.59)高かった。スポーツ観戦者の主観的健康感も男性では2.53倍(1.78-3.59),女性では1.34倍(0.92-1.97)高かった。スポーツボランティア実施者の主観的健康感については,男性では2.03倍(1.09-3.75)高かったが,女性では1.28倍(0.60-2.72)と有意な関連は示されなかった。</p><p>結論:本研究は横断研究であるため,因果関係を証明することはできないが,スポーツを「する」ことで健康増進効果が得られるだけでなく,スポーツを「見る」ことでも「支える」ことでも健康増進効果の得られる可能性が,特に男性において示唆された。「見る」「支える」スポーツに関する研究は非常に少ないため,今後,前向き研究を含め,多くの研究がなされることが期待される。</p>
収録刊行物
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- 運動疫学研究
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運動疫学研究 13 (1), 44-50, 2011-03-31
日本運動疫学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390850932917951616
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- NII論文ID
- 130008036418
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- NII書誌ID
- AA11865338
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- ISSN
- 24342017
- 13475827
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- NDL書誌ID
- 11123556
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可