「歴史と私たち自身に向き合う (Facing History and Ourselves)」 によるワークショップ 「アラバマ物語を教える」の検討 ―社会的事実に基づいて多面的・多角的に考える道徳授業を目指して―

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  • 「 レキシ ト ワタクシ タチ ジシン ニ ムキアウ(Facing History and Ourselves)」 ニ ヨル ワークショップ 「 アラバマ モノガタリ オ オシエル 」 ノ ケントウ : シャカイテキ ジジツ ニ モトズイテ タメンテキ ・ タカクテキ ニ カンガエル ドウトク ジュギョウ オ メザシテ

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<p>本稿では、米国を拠点とするNGO「歴史と私たち自身に向き合う」の提供するワークショップ「アラバマ物語を教える」について、その特徴を明らかにしたうえで、多面的・多角的に考え主体的に判断させる授業を実践するための支援という観点から、我が国の道徳教育に対して得られる知見を考察した。「アラバマ物語を教える」は小説『アラバマ物語』を用いて授業を行う際の情報を提供するワークショップであり、物語教材を用いながら現実の問題を考えさせるための多様な指導方法を、参加者の教師に体験させるかたちで紹介するものである。 物語の背景にある歴史や様ざまな社会的事実を知り、文学作品を歴史的事例や現実の問題のひとつとして詳細に検討させる手法、また独自の「スコープとシークエンス」に従い教材の内容と自分たちとを結び付けて捉えさせる手法を教師自身が相互体験的に学ぶことは、「考える道徳」の実践のために有効であると指摘した。</p>

Journal

  • moralandeducation

    moralandeducation 337 (0), 39-49, 2019

    japanmoraleducationsociety

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