風の乱れが引き起こす発電損失-理論値と実測値の差-
書誌事項
- タイトル別名
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- POWER GENERATION LOSS CAUSED BY WIND TURBULENCE -DIFFERENCE BETWEEN THEORETICAL VALUE AND MEASURED VALUE-
抄録
本研究は,鳥取放牧場風力発電所を対象とし,運転実績や気象データから風況特性ならびに運転特性を解析した.その結果,事前の風況調査では年平均風速は5.6 m/s と予測されていたが,実際は4.5 m/s であり,約20%の乖離が生じていた.同様に,5372 MWh の年間目標発電量に対して,過去の平均は4650 MWhであった.これらの結果から,風況調査が適切におこなわれていなかった可能性がある.一方,風速分布の形状は,一般的なワイブル分布の形状と大きく異なっていたことから,ワイブル分布を用いた風況解析の信頼性が疑われ,長期間の風況調査の重要性が示唆される結果となった.また,風の乱れによって約1ヶ月分の損失が生じていることが明らかになった.
収録刊行物
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- 風工学研究論文集
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風工学研究論文集 26 (0), 59-66, 2020
一般社団法人 日本風工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390851098294732288
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- NII論文ID
- 130008043998
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- ISSN
- 24355429
- 24354384
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可