緩和ケアチームで疼痛コントロールを行っていた患者が新型コロナウイルス感染症に罹患し死亡した2例

  • 山本 英一郎
    公益財団法人ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院緩和ケア科
  • 樋口 雅樹
    公益財団法人ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院緩和ケア科
  • 井上 裕次郎
    公益財団法人ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院緩和ケア科
  • 青山 菜美子
    公益財団法人ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院緩和ケア科
  • 廣橋 猛
    公益財団法人ライフ・エクステンション研究所付属永寿総合病院緩和ケア科

書誌事項

タイトル別名
  • Deaths of Two Patients with Coronavirus Disease Who Received Pain Control by a Palliative Care Team

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抄録

<p>【緒言】新型コロナウイルス感染症の第1波拡大中に, 疼痛コントロール目的に緩和ケアチームで介入していた患者が新型コロナウイルス感染症に罹患し死亡した2例を経験したので報告する. 【症例】疼痛コントロール目的にヒドロモルフォン錠を内服していた造血器腫瘍患者2例であった. 両者とも経過中に新型コロナウイルス感染症に罹患したが, 新型コロナウイルス感染症の特徴の一つとされるhappy hypoxiaと考えられる状態を認めた. 急激な全身状態の悪化を認めながらも呼吸困難感の訴えはなく, 投与経路を含めた薬剤調整を行い症状緩和に努めた. 【考察】緩和ケア診療で関与する患者が新型コロナウイルス感染症に罹患した場合, 基礎疾患を有するため急激な状態悪化を認める可能性があるとともに, 新型コロナウイルス感染症の特徴的な症状に応じたオピオイドタイトレーションが必要となる可能性がある. </p>

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参考文献 (3)*注記

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