外的資源の持つ操作可能性が科学的な概念の形成に与える効果 : 台風の進路の学習を事例に

書誌事項

タイトル別名
  • The Effect of the Operatability of External Resources on the Formation of Scientific Concepts : Case Study of a Science Lesson on the Path of a Typhoon
  • ガイテキ シゲン ノ モツ ソウサ カノウセイ ガ カガクテキ ナ ガイネン ノ ケイセイ ニ アタエル コウカ タイフウ ノ シンロ ノ ガクシュウ オ ジレイ ニ

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抄録

<p>本研究は,外的資源の持つ操作可能性が科学的な概念の形成に与える効果について検証することを目的とする。授業は,台風の進路の学習内容で実施した。外的資源として,実験群は気象衛星画像に加えクリアシートとカラーシールを用意した。統制群は,気象衛星画像のみを用意した。学習を行った結果は,実験群が統制群に比べ科学的な概念の形成に有効であることが分かった。実験群の児童たちには,クリアシートを重ねる行動や,重ねることで台風の動きが顕在化したことに気付いた発話が多く見られた。また,重ねたクリアシートをもとに台風の動きを他者と比較・検討している発話を多く確認することができた。外的資源の持つ操作可能性の機能は,学習者に操作を促し,操作することにより問題の解が可視化可能となることで科学的な概念の形成に有効に働くことが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 51 (3), 209-215, 2011-03-10

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (12)*注記

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