原発性肺癌術後の孤立性脾転移に対し腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した1例

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  • A Case of Laparoscopic Splenectomy for a Solitary Splenic Metastasis Diagnosed after Lobectomy for Lung Cancer

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抄録

<p>症例は80歳女性.左肺下葉肺癌に対して左下葉切除術と大動脈外膜切除術を施行され2年後の腹部CTにて脾臓に腫瘍性病変が出現し,その6カ月後の腹部CTにて腫瘍の増大傾向を認めた.FDG-PET/CTにて脾腫瘍に集積を認めたが,他臓器への集積は認めなかった.肺癌の孤立性脾転移と診断し,腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した.摘出標本の病理所見は肺癌の組織構造と同様であり肺癌の脾転移と診断した.術後36カ月現在,外来経過観察をしている.原発性肺癌は様々な臓器に多発転移を引き起こすが,孤立性脾転移をきたすことは非常に稀である.今回われわれは原発性肺癌術後に孤立性脾転移を認め,腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した症例を経験したので文献的な考察を加えて報告する.</p>

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