教員養成課程学生の自然観察的な自然事象への気づきに影響を及ぼす要因の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Study on Factors to Affect Students' Notice to the Natural Things and Phenomena in the Pre-service Teacher Training Course
  • キョウイン ヨウセイ カテイ ガクセイ ノ シゼン カンサツテキナ シゼン ジショウ エノ キズキ ニ エイキョウ オ オヨボス ヨウイン ノ ケントウ

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抄録

<p>子どもの間題解決能力を育成するには, まず,その初発段階である問題発見能力や問題把握能力を育成することが必要である。筆者らは,自然の中で問題発見能力や問題把握能力を育成する指導法を開発するにあたり,それらの能力の基盤となる「自然事象への気づき」に影臀を及ぽす要因の構造を明らかにしておくことが重要であると考えた。そこで教員を志望する教員養成課程の学生を対象に,自然観察的な自然事象への気づきとそれに影聾を及ぽすと考えられる諸要因の関係を明らかにすることを目的とした。「自然事象への気づき」を目的変数とし,「身近な自然に関わる体験」,「数学への好感度」,「理科に対する自信」,「自然・科学技術への知的好奇心」,「科学的探究の経験」,「理科への好感度」,「物づくり体験」を説明変数としてt検定を行い,それらの関係を統計的に検討した。その結果,自然観察的な「自然事象への気づき」の得点の上位群は,下位群に比べて,「身近な自然に関わる体験」,「理科に対する自信」,「自然・科学技術への知的好奇心」,「科学的探究の経験」,「理科への好感度」の5因子の平均点が有意に高かった。このことから,「自然事象への気づき」はこれらの5つの因子が複雑に絡み合って育成される能力であると推察された。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 51 (2), 21-27, 2010-11-05

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (10)*注記

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