Transmanubrial approachにより摘出した上肺溝部悪性末梢神経鞘腫の1例

  • 田代 直子
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科呼吸器外科学分野
  • 石橋 洋則
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科呼吸器外科学分野
  • 高崎 千尋
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科呼吸器外科学分野
  • 角田 悟
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科呼吸器外科学分野
  • 明石 巧
    東京医科歯科大学医学部附属病院病理部
  • 小林 正嗣
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科呼吸器外科学分野
  • 大久保 憲一
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科呼吸器外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Transmanubrial Approach for Malignant Peripheral Nerve Sheath Tumor of the Superior Sulcus

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抄録

<p>背景.胸腔頂部に発生した縦隔腫瘍に対する手術では鎖骨下の脈管や神経の展開,肩関節機能温存および神経機能温存が重要となる.症例.25歳女性.幼少期より神経線維腫症1型と診断されていた.1年前より左肩痛が悪化し,胸部CT検査で左胸腔頂部51×42 mmの腫瘍を認め,1年前に比較し増大傾向であった.Transmanubrial approachにて手術を施行,術中運動神経誘発電位測定検査で神経温存に留意した.病理学的診断は悪性末梢神経鞘腫であった.術後は神経障害なく,無再発外来通院中である.結論.Transmanubrial approachにより摘出した左胸腔頂部悪性末梢神経鞘腫の1例を経験した.また術中運動神経誘発電位測定検査は摘出する神経腫瘍の神経機能温存確認のために有用であった.</p>

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 61 (3), 195-200, 2021-06-20

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

参考文献 (6)*注記

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