救急外来におけるMRI施行で判明しためまい患者の加療対象病変の検討

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タイトル別名
  • Examination of MRI findings in patients who visited emergency department with dizziness symptoms whose neurological findings were not obvious
  • キュウキュウ ガイライ ニ オケル MRI シコウ デ ハンメイ シ タメ マイ カンジャ ノ カリョウ タイショウ ビョウヘン ノ ケントウ

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抄録

<p>目的:めまいの原因のうち脳血管疾患は3.2〜12.5%程度とされる7, 8)。神経学的所見が明らかでないめまい患者のうち,MRI施行により判明した脳実質・血管病変とそれらのうち治療介入が必要な割合を調査すること。方法:2016年4月からの3年間に,めまい症状で救急外来を受診した患者で,神経学的所見が明らかではなかったがMRIを施行した426例を対象とした。結果:12例(2.8%)に脳梗塞,11例(2.6%)にその他脳実質病変,93例(21.8%)に血管病変を認め,治療介入が必要な症例は19例(4.5%)であった。結論:神経学的所見の有無での脳血管疾患の除外は難しい。めまい症状以外の所見がなくても脳血管疾患を完全に否定することはできない。MRI施行の検討や,末梢性めまいと確実に診断できる場合を除いて,院内で経過を観察し症状変化がないことを確認することが望まれる。</p>

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