感覚処理特性の把握を支援に活かした2事例

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Taking Advantage of Assessing Sensory Issues
  • カンカク ショリ トクセイ ノ ハアク オ シエン ニ イカシタ 2 ジレイ

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抄録

自閉スペクトラム症やその他の発達障害特性のあるクライエントに対し,感覚処理特性を把握するAASP青年・成人感覚プロファイルを実施した.AASPの結果について支援者と話し合うことは,当事者自身が初めて認知する感覚特性もあり,生活上の工夫への気づきにつながった.症例1では,学校へのコンサルテーションによる環境調整も実施し,進学先での学校生活への動機づけにつながった.また,養育者による子どもの障害特性理解も促された.症例2 は「このままでいい」と,日常生活に安心感を持つことができた.AASPを支援につなげることができた2事例について報告し,発達障害特性のあるクライエントを支援するツールとしてAASPの有用性について考察した.

収録刊行物

  • 小児の精神と神経

    小児の精神と神経 61 (2), 111-118, 2021

    一般社団法人 日本小児精神神経学会

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