生活習慣病項目C判定者の保健指導と追跡検査の有効性

  • 野田 紗希
    地方独立行政法人新小山市民病院 予防医学センター
  • 篠原 裕枝
    地方独立行政法人新小山市民病院 予防医学センター
  • 稲葉 千尋
    地方独立行政法人新小山市民病院 予防医学センター
  • 中野 真宏
    地方独立行政法人新小山市民病院 予防医学センター

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Health Guidance and Follow-up Tests for Lifestyle-related Disease C Judgment
  • セイカツ シュウカンビョウ コウモク C ハンテイシャ ノ ホケン シドウ ト ツイセキ ケンサ ノ ユウコウセイ

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抄録

<p>目的:生活習慣病項目C判定者に対する個別保健指導・追跡・フォローアップの結果を評価し,今後の課題について検討した.</p><p>方法:2017年10月~2020年3月に当施設人間ドックを受診した4,497名のうち,血圧・血糖検査・脂質検査のいずれかにおいてC判定であった1,856名に対して,医師結果説明後,個別保健指導・行動計画の策定を行う.指導には新たに作成したC判定者フォローアップ用資料を使用する.受診者は主体的に改善行動を実施し,追跡検査を受け結果を郵送で報告する.追跡結果についてt検定を用い比較検討した.</p><p>結果:C判定者内訳は,血圧・血糖検査・脂質検査において1項目のみ該当した群が77.7%と最も多く,なかでも脂質検査該当者が多かった.追跡検査結果返信率は,血糖検査該当者の返信率が高く,脂質検査該当者の返信率が低かった.人間ドック受診時と追跡検査返信時の実測値変化に関しては,血糖検査・脂質検査ともに返信数が5未満と少数であった群を除き有意に検査値の改善を認めた.</p><p>結論:C判定に該当し保健指導・追跡検査を受けた受診者において,有意に検査値の改善を認めた項目は多く,C判定者への保健指導・追跡検査の効果と重要性が示唆された.</p>

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