スウェーデンにおける民主主義社会の構成員(samhällsmedlem)を育成するインクルーシブ教育

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タイトル別名
  • Inclusive Education to Foster Members of a Democratic Society in Sweden
  • スウェーデンにおける民主主義社会の構成員(samhallsmedlem)を育成するインクルーシブ教育
  • スウェーデン ニ オケル ミンシュ シュギ シャカイ ノ コウセイイン(samhallsmedlem)オ イクセイ スル インクルーシブ キョウイク

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抄録

本報告では、スウェーデンにおける民主主義社会の構成員を育成するインクルーシブ教育の基本理念を考察した。それらは地域的差別がない形式的平等と個の教育的ニーズに応じた実質的平等であり、また個人としての自立の尊重と脱家族化であった。ノーマライゼーションに端を発した二元論を前提としたインテグレーションは、一元論もしくは多元論を前提としたインクルージョンに転換している。排除を極力減らすインクルーシブ教育の実践はインクルーシブ社会の創造と相補的な関係にある。インクルーシブ社会においては、他者との共存のために伝統的な「常識」枠組み自体の再検討も行う。全ての者を対象とした総合的なシステムを構築しつつ、多様な個別ニーズにも対応する。社会の構成員がともに学び、お互いの差異に対する知識理解を深めることによって偏見を克服し、排除を回避する積極的な努力が継続的に必要とされていることが再度確認された

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