ブリ類におけるべこ病の初期感染動態

  • 柳 宗悦
    鹿児島県水産振興課
  • 佐藤 純
    国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所南勢庁舎
  • 今岡 慶明
    鹿児島県水産技術開発センター
  • 川上 秀昌
    愛媛県農林水産研究所水産研究センター
  • 原川 翔伍
    愛媛県農林水産研究所水産研究センター
  • 米加田 徹
    国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所南勢庁舎
  • 中易 千早
    国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所南勢庁舎
  • 森 広一郎
    国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所長崎庁舎

書誌事項

タイトル別名
  • Early Infection Dynamics of the Beko Disease in <i>Seriola</i> spp.
  • ブリルイ ニ オケル ベコヤマイ ノ ショキ カンセン ドウタイ

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抄録

<p>海面生簀で飼育されているブリおよびカンパチの体側筋中におけるMicrosporidium seriolae遺伝子とシストの出現状況を調査し,べこ病の初期感染動態を観察した。また,飼育海域海水中のM. seriolae遺伝子量の変化もモニタリングした。その結果,過去にべこ病の発生が確認された海域では,生簀周辺の海水から102~103 copies/L程度のM. seriolae遺伝子が継続して検出される時に種苗を導入すると,ブリでは約2週間で体側筋中にM. seriolae遺伝子が検出され,その後約1週間でシスト形成に至ることが判明した。また,M. seriolaeの感染は,冬季(11月から1月)でもブリとカンパチで確認され,感染時期がこれまで考えられていたよりも長いことが明らかとなった。一方,カンパチはブリに比べ本症の感受性が高い傾向が窺われた。</p>

収録刊行物

  • 魚病研究

    魚病研究 56 (2), 89-96, 2021-06-15

    日本魚病学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (8)*注記

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