血小板製剤の細菌検査におけるBacT/ALERT VIRTUOの評価

書誌事項

タイトル別名
  • EVALUATION OF BACT/ALERT VIRTUO FOR DETECTION OF BACTERIA IN PLATELET CONCENTRATE

この論文をさがす

説明

<p>現在国内では導入されていない濃厚血小板製剤(PC)の細菌スクリーニング検査を評価するために,血液培養自動分析装置BacT/ALERT 3D(3D)と,その後継機BacT/ALERT VIRTUO(VIRTUO)を用いて2つの試験を実施した.まず3DとVIRTUOにおける細菌検出時間の比較を行い,次に細菌を接種したPCをVIRTUOで検査し細菌スクリーニング検査方法の妥当性を評価した.比較試験では4菌種について好気,嫌気各培地に2つの異なった濃度の菌液を接種し,3DとVIRTUOで各濃度5セットずつ測定したところ,VIRTUOの方が3Dより有意に早く陽性判定となりVIRTUOの優位性が示された.PCへの細菌接種試験では,4菌種8株について接種直後,および保管40時間後にVIRTUOで検査したところ,保管後の菌数が10CFU/ml以上あれば24時間以内に全菌種を検出できた.</p><p>VIRTUOによる細菌検査は,PCの有効期間延長が必要となり増殖が遅い菌を検出できない可能性が残るが,重篤症状の原因となり得る増殖が速い細菌は除外できるため,輸血細菌感染の軽減に役立つことが期待された.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ