高齢関節リウマチ患者の臨床的検討

  • 黒田 毅
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 長谷川 絵理子
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 若松 彩子
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 佐藤 弘恵
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 小林 大介
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 中枝 武司
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 成田 一衛
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎・膠原病内科学分野
  • 和田 庸子
    臨港病院 リウマチ科
  • 中野 正明
    長岡中央綜合病院 臨床検査科

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical study of elderly patients with rheumatoid arthritis

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抄録

<p> 関節リウマチ(RA)患者の高齢化は若年発症RA患者の高齢化に加え,高齢発症の患者も増加している.我々は1991年のRA429症例と2018年のRA368例について横断的検討を行い年齢,性比を検討した.その結果1991年の平均年齢は55.3歳でRA患者のピークは50歳代と60歳代にあり,2018年の平均年齢は66.9歳で,70歳代にピークが認められ(P=0.000),高齢化が確認された.性別の検討では2018年は1991年に比べて男性患者の増加が認められた(P=0.003).2018年のRA症例の検討では,65歳以上で発症した高齢発症RA(EORA)では初発関節として大関節の割合多く65歳未満の若年発症RA(YORA)では小関節の発症が多かった(P<0.01).RFはYORAが73.1%,EORAが60.7%(P=0.02),抗CCP抗体はYORAが68.4%,EORAが58.3%(P=0.034)とRFと抗CCP抗体共にYORAで陽性率が高かった.治療ではMTXの使用頻度,量ともYORAが多く使用されていた.アミロイドーシスは全体の1.6%に存在し,全例がYORAで解析時に65歳以上であった.</p>

収録刊行物

  • 臨床リウマチ

    臨床リウマチ 33 (2), 106-112, 2021

    一般社団法人 日本臨床リウマチ学会

被引用文献 (1)*注記

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