上路式鋼アーチ橋を対象とした地盤変動時のアーチ支承および床版の滑動がアーチリブに与える影響に関する数値解析的研究

  • 千田 知弘
    東北学院大学 工学部環境建設工学科
  • 岩本 信太朗
    (前)東北学院大学 工学部環境建設工学科(研究当時) (現)株式会社長大 構造事業本部 第1構造事業部 第3構造技術部
  • 野本 淳也
    株式会社長大 第1構造事業部 仙台構造技術部
  • 崔 準祜
    (前)九州大学大学院 工学研究院 社会基盤部門(研究当時) (現)西日本高速道路株式会社 九州支社 建設・改築事業部 構造技術課
  • 松井 友希
    東北学院大学 工学研究科環境建設工学専攻
  • 村上 海翔
    東北学院大学 工学部環境建設工学科

書誌事項

タイトル別名
  • NUMERICAL STUDY ON BEHAVIOR OF STEEL ARCH BRIDGE ASSUMED SLIDING BEARING SUPPORT AND SLAB DUE TO GROUND DEFORMATION DURING EARTHQUAKE

抄録

<p> 2016年4月に発生した熊本地震においては,崩落した阿蘇大橋,架け替えが決定した第一白川橋梁といった上路式鋼アーチ橋が甚大なる損傷を受けた.それらの損傷を与えた主要因として,地盤変動による支承部の滑動が挙げられている.一方で,地盤変動による影響や対策は,道路橋示方書を始め,NZコードを代表とする海外の示方書にも何ら示されておらず,検証データも少ない.</p><p> そこで本研究では,アーチ支承と床版の滑動によって上路式鋼アーチ橋にどのような影響が生じるのかをFEM解析を用いて検証した.橋軸方向,橋軸直角方向,高さ方向,それらを組み合わせた複合方向に強制変位を与え,どの程度の変位がアーチリブに降伏応力が生じさせるのかを比較した.また,代表的な滑動例に対して弾塑性解析を行った結果を報告する.</p>

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