中国・青島市・大鮑島地区の里院街区における敷地形態の変容

書誌事項

タイトル別名
  • The transformation of site form in Liyuan blocks in Dabaodao Area, Qingdao, China

抄録

近代中国では、主要都市の多くが租借地や租界の歴史を経験した。その中で、西洋文化の受容によって多くの華 洋折衷的な建築スタイルが生み出された。ドイツの租借地であった青島では、中国人の居住地区において、「里院 Liyuan」と呼ばれる独特な住宅建築が形成された。本稿では、中国、青島市に形成された里院建築地区である大鮑 島地区に焦点を当て、その街区空間構成の変容について、ドイツ占領期以降、第一次日本占領時代、北洋政府時代、 第二次日本占領時代、中華民国時代、そして現在という時代区分における変容のプロセスを、青島市城市建設档案 館で収集した地図資料および現地調査データに基づき明らかにした。大鮑島地区の街区形態は、ドイツ占領時代の 計画によってほぼ決定されたが、街区内の敷地分割形態は各時代によってさまざまな変更があった。その要因は、 各時代の開発や人口移動などによるものと考えられる。

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