レット症候群児(者)の手の常同運動を減らす取り組みの実態

  • 平野 大輔
    国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 国際医療福祉大学 成田保健医療学部 作業療法学科 作業療法士
  • 谷口 敬道
    国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 国際医療福祉大学 保健医療学部 作業療法学科 作業療法士

書誌事項

タイトル別名
  • Actual attempts to reduce stereotypic movements of hands in children (persons) with Rett syndrome.
  • レット ショウコウグンジ(モノ)ノ テ ノ ジョウ ドウ ウンドウ オ ヘラス トリクミ ノ ジッタイ

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抄録

本研究の目的は、レット症候群児(者)に見られる手の常同運動を減らす取り組みの実態について明らかにすることである。2016年度に全国の特別支援学校1,016校の校長、医療型障害児入所施設130施設のリハビリテーション部門責任者、独立行政法人国立病院機構重症心身障害児病棟73施設のリハビリテーション部門責任者、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院1施設のリハビリテーション部門責任者の合計1,220機関を対象に、郵送による質問紙調査を行った。216名(年齢3~53歳、横地分類A1~E6)のレット症候群児(者)の情報を得ることができた。104名において手の常同運動を減らす取り組みが行われていた一方、同数の104名では行われておらず、両群の状態像に違いはなかった。取り組み内容については、常同運動を制止する取り組みに比べ、手の使用を促す取り組みが多く、横地分類A1~A6の児(者)に対しては、感覚刺激を用いた取り組みが多かった。事例毎に様々な取り組みが行われていたため、今後はどのような児(者)にどのような取り組みが効果的であるかを検討する必要がある。

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