空き家管理事業の実態について

書誌事項

タイトル別名
  • The Current Situation of the Vacant House Management Business
  • 空き家管理事業の実態について : 空き家管理事業者へのアンケート調査結果から
  • アキヤ カンリ ジギョウ ノ ジッタイ ニ ツイテ : アキヤ カンリ ジギョウシャ エ ノ アンケート チョウサ ケッカ カラ
  • — From the Result of a Questionnaire Survey of Vacant House Management Companies —
  • ―空き家管理事業者へのアンケート調査結果から―

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抄録

<p> 民間事業者が行っている空き家管理の状況を把握するためアンケート調査を実施した. アンケート内容は, 管理事業者の属性, 管理内容, 運営や管理を行いながら困っていることなどについて回答を得た.</p><p> 全て76民間事業者の中で36業者 (47.4%) が不動産会社で最も多く, 次いで, 建築会社が22業者 (28.9%), シルバー人材センターが14業者 (18.4%), NPO法人が2か所 (2.6%) となった. 空き家管理に関っている職員数は5人以内が55民間事業者 (72.4%) で最も多かった. 活動エリアは市町村が最も多かった. 管理経験がある業者は45か所 (59.2%), 経験ない業者は31か所 (40.8%) だった. 住宅形態別管理軒数は戸建て住宅が最も多く, 月1軒~9軒を管理している民間事業者が最も多かった. 開始時期は2018年から管理していると答えが23か所 (30.3%) で最も多かった. 空き家管理事業のきっかけは, 本業と繋がりがあるためが49 (64.5%) 民間事業者で最も多かった. 管理内容と費用は, 室内外管理が多く, 月一回の費用は4,000円~6,000円未満が最も多かった. 行政に要望事項は所有者の情報を共有することが最も多かった.</p><p> アンケート調査結果から, 空き家管理を本業とする民間事業者は見られず, 本業と繋がりのため副業的に行われていることが明らかにした.</p>

収録刊行物

  • 日本家政学会誌

    日本家政学会誌 72 (7), 431-442, 2021

    一般社団法人 日本家政学会

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