マイクロサンプリング法のマウスの生体及び毒性評価への影響検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of microsampling method on organisms and toxicological evaluation of mice
抄録
<p>【背景・目的】</p><p>マイクロサンプリング(MS)法は、げっ歯類を用いた試験において同一個体で暴露量の確認と毒性評価を行うことができ、使用動物数削減にも貢献できる有用な技術である。MS法のラットの生体や毒性評価への影響を検討した報告は多数あるが、マウスにおける報告は少ないため、今回MS法のマウスの生体や毒性評価への影響を検討した。</p><p>【方法】</p><p>実験1:7週齢のCrl:CD1(ICR)マウスを、外側尾静脈あるいは鎖骨下静脈から採血する群(雌雄各3例/群)に分け、基準時間前、基準時間後0.5、1、2、4、8、24時間にスパースサンプリングを行った。一般状態観察、体重及び摂餌量測定、24時間後の採血翌日に血液学的検査、血液生化学的検査、臓器重量測定、病理解剖検査及び病理組織学的検査を実施し、無処置群との比較を行った。</p><p>実験2:実験1と同様の実験デザインで、急性肝毒性を惹起することが知られるイソチオシアン酸1-ナフチル(ANIT)を75 mg/kgの用量で単回経口投与し、外側尾静脈から採血をして対照群との比較を行った。</p><p>【結果と結論】</p><p>実験1:血液学的検査の結果、雌雄ともに外側尾静脈及び鎖骨下静脈各採血群において、RBC、HGB及びHCTが低値を示す動物が認められた。</p><p>実験2:ANITに起因したASATや総胆汁酸等の血液生化学的パラメータの変化や、肝細胞壊死等の病理組織学的変化においてMS法の影響は認められなかった。本実験条件下では、MS法はマウスの血液学的パラメータに影響は与えるものの、ANITによる急性肝毒性の評価に影響は与えないと考えられた。本発表では、我々が以前報告したラットでの検討結果(第45回日本毒性学会学術年会)との比較を含め考察する。</p>
収録刊行物
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- 日本毒性学会学術年会
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日本毒性学会学術年会 48.1 (0), P-144-, 2021
日本毒性学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390851961198384000
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- NII論文ID
- 130008073689
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可