大阪府における小児がんの患者家族のニーズに関する調査研究

  • 中田 佳世
    大阪国際がんセンターがん対策センター 大阪府がん対策推進委員会小児・AYA世代のがん対策部会 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 大川 純代
    大阪国際がんセンターがん対策センター 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 上田 崇志
    がんの子どもを守る会 大阪府がん対策推進委員会小児・AYA世代のがん対策部会
  • 濱 秀聡
    大阪国際がんセンターがん対策センター
  • 宮村 能子
    大阪大学医学部附属病院 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 橋井 佳子
    大阪大学医学部附属病院 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 時政 定雄
    大阪市立大学医学部附属病院 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 井上 彰子
    大阪医科大学附属病院 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 坂田 尚己
    近畿大学病院 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 藤野 寿典
    大阪赤十字病院 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 塩田 光隆
    北野病院 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 井上 雅美
    大阪母子医療センター 大阪府がん対策推進委員会小児・AYA世代のがん対策部会 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 原 純一
    大阪市立総合医療センター 大阪府がん対策推進委員会小児・AYA世代のがん対策部会 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会
  • 宮代 勲
    大阪国際がんセンターがん対策センター 大阪府がん診療連携協議会小児・AYA部会

書誌事項

タイトル別名
  • Families’ needs for pediatric oncology care in Osaka

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説明

<p>小児・思春期・若年成人(Adolescent and Young Adult, AYA)世代のがん患者および家族には,幅広いライフステージにおける多様なニーズが存在する.本研究では,現在の小児がん医療に対する患者家族のニーズを把握するための横断的質問紙調査を実施した.対象は,大阪府小児がん連携施設連絡会参加の9病院において,2015年から2018年までに小児がんの治療を受けた,20歳未満の患者の家族で,調査内容は,(1)参加者の基本情報(2)治療前の情報提供(3)支持療法・疼痛緩和・精神的苦痛の軽減(4)多職種連携・相談支援(5)療養環境(6)サバイバーシップ(7)小児がん医療全般についてとした.249人にアンケート調査票を配布し,200人の回答を得た(回収率80%).多くの患者が納得のいく治療を選択していた一方で,晩期合併症,生殖機能への影響についての説明状況は,診療病院によってばらついていた.治療による生殖機能への影響については,約半数(95人)が説明を受けておらず,うち8割(76人)が説明を希望していた.全体として,きょうだい支援,病院食,付き添い家族の生活環境,情報提供,医療費制度の手続きの改善などへのニーズが高いことが明らかとなった.具体的なニーズを各診療病院・行政にフィードバックし,対策を検討することで,今後の小児がん医療提供体制の改善につながると考える.</p>

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