建設発生土のバッチ式溶出試験法に関する検討 ―ヒ素含有トンネル掘削岩を例として―

  • 原 淳子
    国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門
  • 吉 俊輔
    DOWAエコシステム株式会社 ジオテック事業部
  • 友口 勝
    DOWAエコシステム株式会社 ジオテック事業部
  • 川辺 能成
    国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門
  • 張 銘
    国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • EVALUATION OF BATCH LEACHING TEST FOR SURPLUS SOILS —A STUDY OF EXCAVATED ROCK CONTAINING ARSENIC GENERATED BY TUNNEL CONSTRUCTION—

説明

<p> 有害元素を含む岩石を盛土や土木資材として再利用する場合,どのような評価試験を実施して安全性を評価するかは大変重要な課題である.本論ではヒ素(As)を含むトンネル掘削岩を使用してAs溶出量の各種主要因について評価を行い,岩ズリを評価する際の有効なバッチ式溶出試験法について議論した.その結果,土壌と同等の粉砕岩を用いて岩ズリからのAs溶出量を議論する上で,As溶出挙動の主因子となる2次鉱物Fe/Al(水)酸化物およびCa化合物が関与する吸脱着反応を短時間で検証するのは困難な事が明らかとなった.岩ズリの長期的な溶出リスクを評価するには,乾湿繰返しによる最大溶出量,総溶出可能量を念頭においた評価手法が有効と考えられた.</p>

収録刊行物

参考文献 (19)*注記

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