水上バイクからの転落により小腸穿孔をきたした1例

  • 黒田 純
    東京医科大学茨城医療センター消化器外科
  • 西田 清孝
    東京医科大学茨城医療センター消化器外科
  • 大城 幸雄
    東京医科大学茨城医療センター消化器外科
  • 丸山 常彦
    東京医科大学茨城医療センター消化器外科
  • 島崎 二郎
    東京医科大学茨城医療センター消化器外科
  • 下田 貢
    東京医科大学茨城医療センター消化器外科
  • 鈴木 修司
    東京医科大学茨城医療センター消化器外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Small Intestinal Perforation Sustained in a Personal Watercraft Accident
  • スイジョウ バイク カラ ノ テンラク ニ ヨリ ショウチョウ センコウ オ キタシタ 1レイ

この論文をさがす

説明

<p>水上バイクからの転落事故による小腸穿孔の1例を経験したので報告する。症例は28歳男性で,水上バイクの後部座席から転落し近医に救急搬送された。左大腿骨頸部骨折と診断され,前医入院となった。受傷から2日後に腹痛を訴え,消化管穿孔の疑いで当院へ転院搬送された。CT検査で腹腔内遊離ガスを認め,消化管穿孔と診断した。緊急手術施行し,損傷部位を含め小腸部分切除後端々吻合で再建し,腹腔内洗浄した。同日整形外科により大腿骨頭挿入術も行われた。術後は保存的治療を継続し,13日目には整形外科に転科した。水上バイクからの転落は,全身打撲とジェット水流による衝撃のため,高エネルギー外傷として扱う必要がある。とくに,経時的な全身観察を続けることで,遅発性の臓器損傷の早期発見につながり,治療予後の改善にかかわると考え,若干の文献的考察を含め報告した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ