川端康成 「骨拾ひ」論

書誌事項

タイトル別名
  • The Narrative Structure and Method of Yasunari Kawabata's “Hone-hiroi”
  • 川端康成「骨拾ひ」論 : 〈語り〉の構造と方法
  • カワバタ ヤスナリ 「 ホネシュウヒ 」 ロン : 〈 カタリ 〉 ノ コウゾウ ト ホウホウ
  • ―― 〈語り〉の構造と方法 ――

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抄録

<p>川端康成の掌の小説「骨拾ひ」は、その自伝的な内容から、作品表層の出来事と〈作家〉の伝記的事実を直結して読まれることが多く、〈近代の物語〉と峻別された〈近代小説〉としての〈ことばの仕組み〉の解き明かしを企図した。とりわけ、引用による作品構成のあり方は多くの川端作品に用いられている方法であり、その〈語り〉の深層を〈機能としての作者〉を想定することにより浮上させ、「骨拾ひ」の世界から川端文学の本質を見据えようとしたものである。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 65 (8), 28-38, 2016-08-10

    日本文学協会

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