吃音患者が自己実現の欲求をもつためのマズローの欲求段階説

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タイトル別名
  • Stuttering Therapy Based on Maslow's Hierarchy of Needs

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説明

<p>吃音症は発話流暢性の障害であり,小学生以降まで持続する場合は,吃音とうまく付き合いながら成長していかないといけない.親・保護者の希望としては,「吃音があっても,自己実現を達成できる人に成長してほしい」があり,「マズローの欲求段階説」に基づいた支援を行っている.欲求段階は,生理的欲求,安全の欲求,愛情と所属の欲求,尊重の欲求,自己実現の欲求の5段階と分かれ,低次の欲求が満たされると,より高次の欲求の希望をもつものである.安全の欲求を満たすために,3つの質問(真似,指摘,笑い)を行い,からかい・いじめの早期発見を行う.愛情と所属の欲求を満たすには,授業中に不安に感じる音読・発表などの対策と,休み時間も居心地いいか確認を行う.尊重の欲求を満たすには,吃音のために制限が生じていることに,学校の先生の協力をいただき合理的配慮を考慮することも必要だろう.これらの欲求が満たされ,吃音があっても自己実現の欲求をもつようになると考える.</p>

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参考文献 (7)*注記

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