新型コロナウイルス感染症の特徴とパンデミックにおけるアレルギー性鼻炎への対応
-
- 洲崎 勲夫
- 昭和大学医学部耳鼻咽喉科学講座
書誌事項
- タイトル別名
-
- Features of COVID-19 and management of allergic rhinitis during the pandemic
この論文をさがす
説明
<p>新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は2019年に中国湖北省武漢で流行が確認された肺炎の病原体として同定された。世界保健機関によって新型コロナウイルスによる感染症はcoronavirus disease 2019(COVID-19)と命名され,その後世界的な流行を引き起こし,本稿の執筆時点でCOVID-19による世界での死亡者は250万人以上と報告されている。COVID-19の流行は我々耳鼻咽喉科の臨床現場においても,入院・外来診療において感染防御および患者管理に対して大きな影響を与えた。鼻粘膜上皮細胞はSARS-CoV-2の受容体であるangiotensin-converting enzyme 2(ACE2)を強く発現することが報告されており,呼吸器感染症であるCOVID-19において,鼻粘膜は生体のバリアー機構として重要な役割を持つと考えられる。COVID-19の軽症例では感冒症状を呈することが多いとされ,花粉の飛散期では臨床症状のみではアレルギー性鼻炎との鑑別は容易でないと考えられる。本稿では,SARS-CoV-2の特徴や,鼻粘膜とSARS-CoV-2の関係および,パンデミック中のアレルギー性鼻炎への対応について最新の知見を踏まえて述べる。</p>
収録刊行物
-
- 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌
-
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 1 (1), 9-15, 2021
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390852174974259328
-
- NII論文ID
- 130008081694
-
- ISSN
- 24357952
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可