農協と関連会社の機能分担による「米穀事業マーケティング」に関する分析

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of "the rice business marketing" by the function allotment of Agricultural Cooperative and affiliates.
  • ノウキョウ ト カンレン ガイシャ ノ キノウ ブンタン ニ ヨル 「 ベイコク ジギョウ マーケティング 」 ニ カンスル ブンセキ

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説明

<p>農協の玄米直接販売が拡大している中で,農協の精米工場を関連会社が運営し首都圏の業務用需要先を中心に精米の直接販売で成果を上げている農協グループが山形県内にある.本槁では,山形県内にあるA農協を事例として,以下の点を明らかにした.検証の結果,首都圏米穀卸との地域格差優位性を発揮した事業が,A農協グループの事業高・収益額の改善生産者精算額の向上さらに周辺農協および県産米の販売に大きな貢献が見られる.A農協グループ事業の特徴は,県外産の米を仕入れて県産米とのブレンドで低価格商品を実現して首都圏への直接販売を可能にしたこと,そして全農県本部の販売機能を利用せず,卸業者の中間流通を経由せずに事業を完結したことである.A農協グループ事業の取組みはすでに周辺農協と一体となった「農協精米工場」の様相を見せており,「米穀事業マーケティング」の特徴的な事例と言える.</p>

収録刊行物

  • 農村経済研究

    農村経済研究 34 (1), 54-64, 2016-07-01

    東北農業経済学会

参考文献 (4)*注記

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