<i>Arthaviniścayasūtranibandhana</i>の梵本写本について

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  • 堀内 俊郎
    Visiting researcher of the Institute of Oriental Studies, Toyo University, Ph. D.

書誌事項

タイトル別名
  • On the Sanskrit Manuscripts of <i>Arthaviniścayasūtranibandhana</i>
  • On the Sanskrit Manuscripts of Arthaviniscayasutranibandhana

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説明

<p>Arthaviniścayasūtranibandhana(『決定義経注』)とは,『決定義経』という経典に対する注釈書であり,8世紀ころのナーランダの学匠ヴィールヤシュリーダッタの著作である.梵本にのみ残る同論に対しては,校訂本(Samtani 1971),和訳,英訳,諸研究が存する.校訂本に対してはいくつかの訂正案が提示されてきたが,写本に基づくさらなる読み直しが期待されている.今回筆者は従来の校訂本では使用されていなかった1本を含め,4本の写本を閲覧することができた.諸写本を見直すことによって,従来Samtani氏によって存在しないとされていたG写本の数フォリオが,実際は見いだされることが分かった.また,写本の読み直し,関連文献との対照,チベット語訳としてのみ残る注釈書の参照などの作業によって,従来の校訂本に対して大幅な改訂を加えうることも分かった.</p><p>本稿では,“失われた”G写本の数フォリオの発見の報告とともに,4写本の系統について知見を提示し,その後,数箇所に関するテクスト再校訂と読み直しを提示したい.</p><p></p>

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