中国の『小企業会計準則』における収益認識

書誌事項

タイトル別名
  • Revenue Recognition about “Chinese Accounting Standards for SMEs”
  • チュウゴク ノ 『 ショウキギョウ カイケイ ジュンソク 』 ニ オケル シュウエキ ニンシキ

この論文をさがす

抄録

<p> 本研究は,中国の『小企業会計準則』における収益認識の規定を詳細に解説し,簿記処理を検討したうえで,『小企業会計準則』における収益認識の特徴を明らかにしようとするものである。</p> <p> 中国財政部は,小企業の認識・測定・報告に関する会計行為の規範として,2011 年に『小企業会計準則』を公表した。『小企業会計準則』は,収益に関して,商品販売,役務提供とその両方を含む取引について,認識要件と測定方法を規定している。商品販売による収益関しては,「所有権の移転に伴うリスクと経済的便益が移転する」という認識基準よりむしろ,具体的な認識時点が提示されている。役務提供による収益に関しては,同一会計年度内に開始し完了する役務について,役務提供が完了した,かつ代金を受け取ったあるいは代金を受け取る権利を取得した時に,収益は認識される。役務提供の開始と完了は異なる会計年度に行われる場合には,工事進行基準に基づいて収益は認識される。商品販売と役務提供の両方を含む取引に関しては,商品販売と役務提供を区分しかつ個別に測定できる場合には,両者を区分して会計処理する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ