血液型が植込型補助人工心臓(iVAD)術後の再入院率に与える影響
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抄録
<p>血液型O型では凝固因子の発現レベルが低く、出血性疾患のリスクが高いという報告がある。そして、iVAD術後の出血は、時に致命的となる。血液型がiVAD術後の出血を含めた有害事象による再入院に与える影響を検討。 2007年11月-2020年4月に初回のiVAD手術を受けた183人のうち、体外式からのBridgeや離脱例を除いた137人(A 44人、AB 6人、B 29人、O 58人)が対象。年齢や性別に有意差なし。臓器機能や使用デバイスにも有意差なし。観察期間の中央値は2.9年、退院後1年以内の移植は0例、その間の再入院率はO型でA型より高かった(図)。A型とO型の再入院理由を比較すると、感染が31 vs 41%、脳血管障害が12 vs 15%、出血が2.5 vs 7.9%。 O型は再入院のリスクであり、出血による再入院の頻度はA型の約3倍であった。O型では、より慎重な抗凝固が必要である。</p>
収録刊行物
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- 移植
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移植 55 (Supplement), 266_2-266_2, 2020
一般社団法人 日本移植学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390852405229125120
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- NII論文ID
- 130008090109
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- ISSN
- 21880034
- 05787947
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可