書誌事項
- タイトル別名
-
- Prediction of GHS Eye-Irritation Classification Using the Hansen Solubility Parameter
- Hansen ヨウカイド パラメータ オ モチイタ メ シゲキセイ GHS クブン ノ ヨソク
この論文をさがす
抄録
<p>眼に対する薬品の有害性は,主にOECD TG 405に収載されているウサギ眼刺激性試験(Draize試験)により判定されており,一般にGlobally Harmonized System of Classification and Labeling of Chemicals(GHS)のラベル表示により区分されている。現在,動物愛護の理念のもと,Draize試験を実施しないさまざまな動物代替試験(in vitro試験)の研究が盛んに行われている。ここでin silicoによる目刺激予測が可能となれば,安全性精度の向上や効率性向上につながることはいうまでもない。そこで本研究では,新しい目刺激判定の可能性を模索するためHansen溶解度パラメータ(HSP: Hansen solubility parameter)を用いてGHS区分の予測ができるかどうか検討を行った。被験物質の安全性情報とHSP値をもとにHansen球の作成を行い,ウサギ目に相当されると考えられるウサギ目ポテンシャルパラメータを得た。このポテンシャルパラメータと各被験物質のHSP値を比較することで,GHS区分の予測を行った。トップダウン方式において重篤な損傷を起こす(GHS区分1)物質を検出する場合,正確性87.7%(64/73),偽陰性26.7%(4/15)および偽陽性8.6%(5/58)を示した。さらに,ボトムアップ方式において目刺激性物質と分類されない(GHS区分外)物質を検出する場合,正確性87.7%(64/73),偽陰性9.5%(4/42)および偽陽性16.1%(5/31)を示した。今回得られたポテンシャルパラメータと被験物質のHSPを比較することで,高い精度で眼刺激性(GHS区分)を予測できる可能性を示唆した。</p>
収録刊行物
-
- 日本化粧品技術者会誌
-
日本化粧品技術者会誌 55 (3), 288-297, 2021-09-20
日本化粧品技術者会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390852414467390592
-
- NII論文ID
- 130008090857
-
- NII書誌ID
- AN00101606
-
- ISSN
- 18844146
- 03875253
-
- NDL書誌ID
- 031750725
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可