固定内斜視
書誌事項
- タイトル別名
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- Strabismus Fixus Convergens
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説明
<p> 固定内斜視とは,眼球の機械的眼球運動制限によって,片眼または両眼が極端な内転位で固定された状態をいう.特に強度近視に伴うものが難治性の斜視として知られていた.</p> <p> 強度近視による固定内斜視は,強度近視により大きくなった眼球の赤道部より後半の部分が筋円錐内に収まりきらなくなった結果,上直筋と外直筋の間から筋円錐外に脱臼する.眼軸の延長した眼球が上直筋と外直筋によって挟まれると,上転および外転が機械的に制限されるため,極端な内下転位で固定されるものである.冠状断MRIを撮影して,上直筋の鼻側偏位および外直筋の下方偏位,眼球後部の筋円錐外への脱臼を確認することで診断に至る.外直筋と上直筋の筋腹を結合し,脱臼した眼球後部を筋円錐内に整復する横山法を行うことで,眼位だけでなく眼球運動も改善させることができる.</p>
収録刊行物
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- 神経眼科
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神経眼科 38 (3), 257-262, 2021-09-25
日本神経眼科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390852482512951296
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- NII論文ID
- 130008093366
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- ISSN
- 21882002
- 02897024
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可