当院血液浄化センターにおける禁煙支援の構築
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抄録
【背景と目的】<br> 維持透析患者では心血管病や感染症のリスクが高いことからも、禁煙支援の役割は大きい。しかし通常の禁煙外来で配布されている禁煙の資料には透析患者に使用するには不適切な事項も含まれていて維持透析者にとって適切で、より受診しやすい禁煙外来が必要である。<br> そこで当院では、血液浄化センターにて禁煙支援システムを構築し、透析患者向けの禁煙資料を作成したので報告した。また当院透析患者の喫煙状況調査や禁煙支援実績もあわせ報告した。<br> 【考 察】<br> 喫煙状況のデータベース化、血液浄化センター内の禁煙外来の設置および透析患者問診票と禁煙支援パンフレットの作成、透析来訪時の状況確認および報告システムの構築について報告した。これらのシステム構築により、透析患者の喫煙状況を迅速に把握することができるようになり、各スタッフから患者の情報が禁煙支援担当者に集まり、担当医師との連携もスムーズに行えるようになったことは大きなメリットと考える(図8)。透析患者にとってより身近な存在である透析スタッフが、これまで以上に積極的に禁煙に介入する事で、透析患者にとっての禁煙のきっかけ作りにもつながったと思われる。<br> 【結 語】<br> 当院の外来血液浄化センターにおける禁煙支援システムの構築と、当院透析患者の喫煙状況調査、禁煙支援実績について報告した。これらの取り組みによって、維持透析患者にとってより受診しやすい禁煙外来となっていると考える。
収録刊行物
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- 禁煙科学
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禁煙科学 vol.6 (03), 9-11, 2012
日本禁煙科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390852492363920512
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- NII論文ID
- 130008093700
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- ISSN
- 18833926
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可