使用済みSUDを提供する医療施設の環境整備

  • 水谷 光
    大阪労災病院 麻酔科・中央材料室(現:千船病院 麻酔科・手術中材センター)

書誌事項

タイトル別名
  • Environmental Improvement for Medical Facilities that Provide Used SUDs
  • シヨウ ズミ SUD オ テイキョウ スル イリョウ シセツ ノ カンキョウ セイビ

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抄録

<p>再製造SUDの原材料となるSUDは,国内の医療施設で使用されたSUDに限定される.つまり,医療施設が使用済みSUDを収集して提供しなければ,この再製造SUD制度は成立しない.本稿では,医療施設の手術部管理者の視線で,この収集について述べる.これは前任地の大阪労災病院の手術部で行っていたことである.どの手術室でどの品目が何個使われるかを予測し,収集用の箱を置いておく.その箱を手術室内のどこに置くかは,実際に箱に投入する看護師ら現場職員の意見を重要視して決める.手術終了後に使用済みSUDを箱に投入するタイミングや,誰が投入するかを明確にしておく.各手術室に置いていた箱をそのまま院外に搬出することはできないので,梱包し,専用トラックに積んで搬出する.看護師の業務をできるだけ少なくわかりやすくする工夫が,軌道に乗せるために最も重要である.収集から搬出までの工程の全体設計も苦労するが,看護師への周知もしくは教育も苦労が多い.しかも,ゴミではなく原材料なので,ていねいに扱うことにも留意してもらわなければならない.</p>

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