学校山岳部のパイオニア・旧制第四高等学校旅行部の研究 ─部機関誌『BERG=HEIL』に見るその登山活動と思想(その七 『BERG=HEIL』創刊第一号について)─

書誌事項

タイトル別名
  • 学校山岳部のパイオニア・旧制第四高等学校旅行部の研究 : 部機関誌『BERG=HEIL』に見るその登山活動と思想(その7)『BERG=HEIL』創刊第一号について
  • ガッコウ サンガクブ ノ パイオニア ・ キュウセイ ダイヨン コウトウ ガッコウ リョコウブ ノ ケンキュウ : ブ キカンシ 『 BERG=HEIL 』 ニ ミル ソノ トザン カツドウ ト シソウ(ソノ 7)『 BERG=HEIL 』 ソウカン ダイイチゴウ ニ ツイテ

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抄録

金沢大学の前身、旧制第四高等学校の旅行部に関する研究報告第七回の本稿では、旅行部機関誌『BERG=HEIL』創刊号を取り上げる。大正一二年一二月に発行された『BERG=HEIL』創刊第一号は、当時の四高旅行部の多彩かつ充実した活動を伝えるが、その白眉は大正一二年三月に窪田他吉郎・喜多要が達成した積雪期針ノ木峠スキー初踏破を報告した窪田の「スキーで針ノ木山へ」と言える。これをめぐる社会状況を概観し、窪田・喜多の初踏破達成が『BERG=HEIL』創刊の必然性を導いた様子をたどる。また巻頭に配された井出善朗の論説「冬期登山に対する一考察」が「スキーで針ノ木山へ」と相まって四高旅行部の精神を明示し、『BERG=HEIL』創刊を以て四高旅行部が先鋭登山集団として名乗りを上げ、当時の登山界への戦線参加を宣言した様を確認する。

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