高齢者心不全におけるフレイルの影響

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抄録

<p><tt>要旨</tt> <tt>社会の高齢化とともに心不全患者数は増加の一途をたどり,大きな社会問題となってきている.ここ</tt>30 <tt>年間で心不全治療は目覚ましい進歩を遂げたにもかかわらず,依然として高齢心不全患者の予後は悪い状態が続いている.この原因として高齢者には多様性のほかに,フレイル,サルコペニア,認知機能障害など特有の問題が存在していることが一因と考えられる.近年,高齢心不全患者にはフレイルを合併した患者が多く,フレイルを合併した心不全患者の予後は非合併の患者と比較し不良であることが明らかとなってきた.一方,これらの患者に適切なリハビリテーション治療や栄養療法を介入することにより予後が改善することも報告されている.現在は心不全患者のフレイルを診断する基準となる方法論はまだ確立されていない.しかし高齢心不全患者の治療に際しては既存の方法論を使用し,フレイルの評価を適切に行い患者の層別化を行うことが,その患者の予後予測や適切な治療介入に際して,重要であることが明らかとなって きた.</tt></p>

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