結節性紅斑様皮疹を呈したシェーグレン症候群の 1 例

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  • A Case of Sjögren’s Syndrome with Erythema Nodosum-like Cutaneous Lesions

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抄録

<p>27歳,女性。15歳時に膠原病内科にてシェーグレン症候群との診断を受けていたがその後受診は中断となっていた。10日ほど前からの発熱を主訴に前医内科を受診,膿尿より尿路感染症と考えられたため,抗菌薬で加療されるも発熱が持続した。経過中,四肢の浮腫が出現し結節性紅斑様皮疹も認めたため当科に転院となった。非ステロイド系消炎鎮痛剤内服で 1 週間様子をみたが改善せず,発熱が持続し四肢浮腫と結節性紅斑様皮疹が増悪した。眼科的所見や血液検査所見より再度シェーグレン症候群との診断に至ったため,プレドニゾロン 30 mg/日の内服を開始し,臨床症状の改善を認め退院となった。シェーグレン症候群は経過中様々な皮膚症状を呈することが知られており,その頻度は稀ながら結節性紅斑ないし結節性紅斑様皮疹を伴った報告も散見される。自験例は著明な四肢浮腫を伴っていた点が特徴的であったが,過去の文献を踏まえて考察を加えた。 (皮膚の科学,20 : 187-191, 2021)</p>

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 20 (3), 187-191, 2021

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

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