ブタ透明帯脱出胚盤胞の体外培養下長期生存と栄養膜細胞の増殖
書誌事項
- タイトル別名
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- Extended in vitro survival of porcine hatched blastocysts with distinct trophoblast proliferation
説明
<p>【目的】ブタを含む有蹄類の着床前胚盤胞は子宮内で伸長(elongation)する。この現象は着床前の胚の生存や発達に重要な意味を持つと考えられる。しかし,体外培養における胚の伸長の再現は困難である。本研究では,ブタ生体由来7日齢(Day 7)胚盤胞を培養し,栄養膜細胞が著しい増殖を示す例を認めたので報告する。【方法】性成熟期前の交雑種(大ユーク/ランドレース×デュロック)雌(体重100~105 kg)を胚ドナーとして使用した。雌ブタに1000 IUeCG,その66時間後に1500 IUhCGを筋肉内注射し,発情を誘起した。hCG投与翌日とその翌日に同じ品種の雄ブタと交配した。交配最終日をDay 0としてDay 7に透明帯脱出胚盤胞を採取した。5%ウシ胎児血清を添加したMEMで子宮角を下向性に灌流し胚を回収した。胚の培養にはIVC2培地(Cell guidance systems)を用いた。60 mmプラスチックディッシュ内の200 μlのドロップ(流動パラフィンで被覆)に2~3個の胚を収容し,5%CO2/5%O2/90%N2,38.5℃,湿度飽和の環境下で培養した。2日おきに培地の半量を交換して最長Day 29まで培養を継続し,その間の胚発達と形態変化を記録した。【結果】培養開始時の胚の直径は,428.7 μm~618.9 μmであった。培養した胚7個中の4個(57.1%)が,培養開始時の直径に比して2.0~6.1倍に拡張した。胚が最大径に達したのは,培養開始後9~19日(Day 16~26)であった。胚の拡張に伴い,一部の胚には栄養膜の著しい増殖,突出,分断などの現象や筋状の模様の出現等が見られた。4個の胚はDay 29まで胞状構造を保っていた。【考察】IVC2培地によって,透明帯脱出後のブタ胚盤胞が長期培養できる可能性が示された。このことは,伸長期ブタ胚盤胞の発達機構の理解に役立つと考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本繁殖生物学会 講演要旨集
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日本繁殖生物学会 講演要旨集 114 (0), P-48-P-48, 2021
公益社団法人 日本繁殖生物学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390852647191317376
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- NII論文ID
- 130008103840
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可