日本における看護師と看護学生の 喫煙行動とストレスについての検討

書誌事項

タイトル別名
  • On smoking behavior and stress among Japanese nurses and nursing students
  • : Systematic review of studies published between 2000 and 2010.
  • -----2000年から2010年の論文レビューから-----

説明

要 旨<br> 背景:看護師の喫煙率が高いことは、世界的な傾向であるが、日本でも喫煙率が高い。これは、看護師による禁煙指導や喫煙防止教育の主要な障壁となっている。<br> 目的 :この研究では、系統的レビューによって、看護師および看護学生の喫煙とストレスとの関係の可能性を検討する知見を提供することを目的とした。<br> 方法:論文情報ナビゲータCiNiiと医学中央雑誌web版を用いて、看護師、ストレス、喫煙の3語をキーワードとして2000年から2010年の論文を検索した。得られた41の論文の題名と要旨から、さらに検討するべき論文を検討した。看護師対象の13論文と看護学生対象の5論文について、詳細なレビューを行い、喫煙とストレスの関係の可能性をさらに検討した。<br> 結果と結論: 大部分の研究は、ほとんどが横断研究で規模も小さく、著者の所属する施設で実施したものであった。喫煙の開/始については、ストレスが関与している証拠はなく、多くの看護師や看護学生は病院に勤務する前に喫煙を開始していた。看護師の交替制勤務や社会的地位の低さなどは、喫煙の維持と関連が考えられたが、精神的不健康状態などのストレス要因では関連は見られず、喫煙の維持については矛盾が示された。

収録刊行物

  • 禁煙科学

    禁煙科学 vol.5 (02), 1-11, 2011

    日本禁煙科学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390852658166207360
  • NII論文ID
    130008104059
  • DOI
    10.32213/jascs.vol.5.02_1
  • ISSN
    18833926
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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