回復期リハビリテーション病棟における「作業に根ざした実践2.0(OBP 2.0)」の臨床有用性について

  • 後藤 紀史
    社会福祉法人恩賜財団済生会愛知県済生会リハビリテーション病院リハビリテーション科
  • 寺岡 睦
    吉備国際大学保健医療福祉学部作業療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Efficacy of Occupation-Based Practice 2.0 in targeting a convalescent rehabilitation ward
  • カイフクキ リハビリテーション ビョウトウ ニ オケル 「 サギョウ ニ ネザシタ ジッセン 2.0(OBP 2.0)」 ノ リンショウ ユウヨウセイ ニ ツイテ

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抄録

作業に根ざした実践2.0(Occupation-Based Practice 2.0)は,クライエントの作業機能障害の改善と,クライエントを取り巻く環境で生じる信念対立に対処していく方法である.本報告では,回復期リハビリテーション病棟入院中の脳卒中後遺症を呈したクライエントに対して,OBP 2.0を用いた評価と介入を実施し,回復期リハビリテーション病棟におけるOBP 2.0の臨床有用性を検討した.その結果,関係者間での信念対立を低減しつつ,作業機能障害を改善しクライエントとの共通目的を達成することができた.OBP 2.0は多職種連携を中核概念に据える回復期リハビリテーション病棟において,有用である可能性が示唆された.

収録刊行物

  • 作業療法

    作業療法 40 (5), 691-698, 2021-10-15

    一般社団法人 日本作業療法士協会

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