光電脈波計測におけるセンサ間距離が体動アーチファクトに与える影響

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タイトル別名
  • Influence of motion artifacts on photoplethysmography having different PD-LED distance

抄録

<p>光電容積脈波法は,光源と受光素子のみで構成可能な簡便な計測手法で,非侵襲的に,様々な精神生理指標を求めることが可能である.そのため,スマートウォッチをはじめとした多くのウェアラブル端末に搭載され,広く普及している.しかし,体動アーチファクトの影響を受けやすいという問題が存在し,日常的な高精度測定には,この影響を軽減する必要がある.我々は,光電容積脈波測定時の体動アーチファクトを軽減するために,光源と受光素子のセンサ間距離に着目した.センサ間距離が短ければ,受光量は大きいが,細い血管が多く存在する表層組織を通過した光を受光する.一方,センサ間距離が長ければ,受光量は小さいが,太い血管が多く存在する深部組織を通過した光を受光する.そこで,本研究では,実験を通して,センサ間距離が体動アーチファクトに与える影響を検討した.受光素子に対して,4.5 mmから14.5 mmまでの距離の間に,等間隔に光源を4つ配置することで.4種類のセンサ間距離の光電容積脈波が同時計測可能なセンサを作成した.このセンサを用いて,複数の被験者で,測定部位を振りながら測定することで,体動アーチファクトを加えた脈波波形を測定した.この波形の1-2 Hzを信号成分,5 Hz以上をノイズ成分として,S/N比を求めた.その結果,体動アーチファクトの影響は,センサ間距離によって異なることが分かった.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual59 (Abstract), 585-585, 2021

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390852714994605824
  • NII論文ID
    130008105439
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual59.585
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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