膵胆道疾患に対する造影EUSのコツ

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タイトル別名
  • CONTRAST-ENHANCED EUS FOR PANCREATOBILIARY DISORDERS

抄録

<p>EUSは,当初はメカニカルラジアル走査方式であったが,電子走査方式へと移行し,カラー/パワードブラ断層法など,経腹壁式超音波で使用されている技術がEUSにも応用されEUS下に血流情報の評価が可能になった.さらに,2007年1月に発売された第二世代超音波造影剤Sonazoid(GE Healthcare Pharma)の登場は,低音圧にて二次性高調波信号を発生する性質より,造影ハーモニックイメージング法による長時間の観察を可能とし,微細な血流情報の評価も可能にした.通常のBモード観察に加え,EUS下にSonazoidによる造影を行い,造影イメージングを評価することで,胆膵疾患に対するEUS診断能が向上すると考える.</p><p>本稿では,造影EUSの方法の実際および主な胆膵疾患の造影EUS所見を解説する.なお,胆膵疾患に対するSonazoidの使用は,保険適用外に相当するため,施設のIRBの承認のもと,十分なインフォームド・コンセントを取得し施行する必要がある.今後,胆膵疾患にもSonazoidの保険適応が認められれば,造影EUSは胆膵領域の精密診断法としてさらに発展していくものと考えられる.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390852724619253760
  • NII論文ID
    130008105887
  • DOI
    10.11280/gee.63.2231
  • ISSN
    18845738
    03871207
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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