温度上昇時におけるコンクリート試験体の重量減少に関する考察

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タイトル別名
  • Study on Mass Loss of Concrete Subjected to Elevated Temperature
  • オンド ジョウショウジ ニ オケル コンクリート シケンタイ ノ ジュウリョウ ゲンショウ ニ カンスル コウサツ

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抄録

<p>本研究では,様々な水分条件を有するコンクリート試験体の重量減少測定実験を実施し,800°Cまでの温度上昇時におけるセメント水和物の水分損失について考察を行った。まず,気乾および封かん試験体では,100°Cを超えると水分の蒸発による重量減少が顕著になった。100°Cから200°Cにおける蒸発速度は,試験体の含水率に比例して増加した。また,C-S-Hのゲル水の脱水は500°C程度まで継続した。250~500°Cにおけるゲル水の脱水速度は,試験体のゲル水量に比例して増加した。そして,骨材の結晶水の影響を検討した結果,1.5°C/分の加熱条件では,600°Cから800°Cにおけるセメント水和物の分解に伴う水分放出は極めて少ないと考えられる。</p>

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