展望・解説: 芳香族ダイマーラジカルカチオンの放射線化学

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抄録

芳香族分子のπ-π相互作用は多くの分野で興味をもたれている。ベンゼン環間の相互作用に関する研究は,最もシンプルなモデルであり,その解明が重要である。芳香族の中性の分子とラジカルカチオンがπ-π相互作用に基づく電荷共鳴によって安定化し,ダイマーラジカルカチオンが形成されることが知られている。本稿では,ベンゼン,ポリスチレンおよびレジスト高分子で形成されるダイマーラジカルカチオンについて,電荷共鳴バンドの直接観察に基づく,電子線パルスラジオリシス,低温マトリクス法を用いた研究について報告する。

収録刊行物

  • 放射線化学

    放射線化学 88 (0), 9-, 2009

    日本放射線化学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390852870559383296
  • NII論文ID
    130008112572
  • DOI
    10.32157/jsrc.88.0_9
  • ISSN
    21880115
    02866722
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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